FOCAL

Aria 926

聴く歓びへの新しい指標
究極のマテリアル「FLAX」の大発見

理想の3ウェイフロアスタンディングスピーカーとして具現化された最高の傑作モデルです。
豊かな音楽的表現力は音楽ジャンルを選ばず、さらにセッティングも容易。その音質の繊細さにオーディオファイルは驚愕することでしょう。

スペック比較表

Aria 926

・NOYER 標準価格¥190,000/1台 (税別)
・Black High Gloss 標準価格¥210,000/1台 (税別)
・White High Gloss 標準価格¥210,000/1台 (税別)

カラ-

NOYER(ノワイエ)
Black High Gloss(ブラック・ハイグロス)
White High Gloss(ホワイト・ハイグロス)

特徴

Aria 900 / 新しい風は、いつもフランスから―― 

フォーカル社は、フランス文化の土壌によって育まれた音響哲学の美学をもって、1980年フランス ロワール地方のサンティエンヌ市に、ジャック マユールによって設立されました。

スピーカードライバーに採用する"W"サンドイッチコーンの発表から18年―― 再び大きな革新の発表です。
それは5年以上にわたる研究開発から生まれた天然素材FLAXという繊維の発見です。同じサンドイッチ構造を持ち音の放射に優れ、フォーカル社ではドライバーコーンの素材としてこれ以上ない、ハイファイ技術に画期的な新しい一章を開く素材と確信。しかも、ポロンエッジのTNFアルミニウム/マグネシュウム合金インバーテッド・ドームツイーターとのコンビネーションによるサウンドは、他の追従を許さない抜群の完成度です。
まさに自然素材と化学素材の融合という最先端テクノロジーによって生まれた、画期的なダイヤフラムを完成させました。
そして、そのデザインはChorus 800Vのスタイルをさらに進化させ、革新的技術を象徴するかのようなグラストップとレザー調のフロントパネルを採用。色調や素材においても、Black High GlossとNOYERという現代的なインテリアに溶け込む仕上げが高い品格を醸し出しています。特に21cm径のダブルウーファーを搭載したAria 948は豊かな表現力と共にダイナミックなサウンドを持ち、Ariaシリーズ開発時の基準モデルとなっています。


フォーカル社の音楽再生の普遍の情熱

過去10年音楽再生する手法に大きな変化がありました。CDの衰退傾向からダウンロードの拡大です。結果、私達音楽の享受はどこにあるのでしょうか?それは愛する音楽へ導くために私達が今日必要とする新しいベンチマークを作ることです。フォーカルの役割は、最上品質の音楽再生を自宅環境で再現することと美的価値を創造することです。幸いなことに音楽を本来のしかるべき場所に戻す時が来ました。そしてフォーカルの”最高水準”ハイファイルネッサンスを目指していることは偶然ではなく、良い音を聴くという贅沢はオーディオの中に息づいています。それがUtopia Ⅲシリーズで証明されたのです。そして、フォーカルの願う独自性のひとつとして、どこにでも存在するオーディオファイルの要望を予想して、常に時代の先を行きたいということです。
我々フォーカルの挑戦は、どのようにしてより多くの人々に過去経験したことがない音楽風景が現れる素敵な瞬間を聴いて、そして感動してもらうことです。

 

The new TNF Tweeter / フォーカルの「サウンドの精神」

「インバーテッドドームツィーター」は、フォーカル社の代名詞です。過去幾度となく改良を加え、その優位性は剛性の高いドームに小口径コイルを直接固定するため軽くて加速俊敏性が高く、応答能力が優れていることにあります。その逆の重量のあるものは、俊敏性がなく応答力が劣ることは誰もが理解できる点です。低域・中域用ドライバーのコーンと同様にフォーカルがほかと違うところは、直接の音の出力信号および素材の持つ機械的特性に取り組んでいる点です。最上級シリーズのベリリウム・インバーテッドドームツィーターを開発中に得た2つ大きな発見とノウハウを新発売Aria 900シリーズのアルミニウム/マグネシュウム合金ツィーターの改良に繋げました。
その一つは、ドームとブランケット間のサスペンション部に、ポロンという形状記憶素材を導入。これは人間の耳で最も感度の高い2〜3kHzの帯域において歪を3倍減らすことに成功しました。後の一つは、一般に比べドームツィーターを逆にしたことにより、空間の表現特徴と非常に低い指向性が従来のドームツィーターに比べ遥かに凌いでいたことです。その上ウェーブガイドの改善も加えました。水平面の周波数レスポンスは、±0.5dBの相違を生みます。このことは信じ難いほどの広いリスニングポジショニングエリアを約束します。
このような繊細な精度の改革は、20年以上の研究キャリアから生まれたということの証明です。

 

Aria 948を開発テスト機に定め行われたFLAXの技術研究

Aria928には高品質な低域を得るために2機の21cm径ウーファーユニットが用いられています。そのコーンのFLAXの量を変えることによる変化を検証し、ウーファーには250g/㎡のFLAXを使ったサンドイッチ構造が選ばれたのに対し、ミッドレンジには125g/㎡が最良であるとの結果が導き出されました。このことから、ウーファーには最大の剛性を、そしてミッドレンジには理想とする軽さと制動性を生み出す利点がFLAXにあることが判明しました。一方では、92.5dBという高能率に充分耐えるキャビネットの開発にも重点を置き、そのハウジング構造を考慮しながら音色の最終調整のためのテストを幾度となく繰り返しました。音のバランスでは、Scala Utopia V2に近づけるというとてつもなく高いハードルが設定されましたが、躍動感、風のような空間表現力、歓喜のリズム感など、スピーカーシステムのすべてにおいて、ユーザーはその完成度の高さにきっと驚愕されることでしょう。このFLAXサンドイッチによって、中域の明瞭度と存在感が従来製品より圧倒的に向上したことは明らかです。
1995年当初、Grande Utopiaが"W"サンドイッチコーンのテストモデルであったように、このAria 948がFLAXサンドイッチコーンのテストモデルに選ばれました。結果は開発チームの予想を遙かに凌ぎ、今やFLAXはフォーカルの中心的マテリアルとして将来のスピーカーづくりに心強い展望を再び開花させました。
とても大切な真の音響的価値として、FLAXは私たちに多大なプレゼントを提供してくれました。

 

Design / キャビネットの構造とフィニッシュはもう一つの重要な要素です

スピーカーキャビネットの認識は、数十年の間で進化して来ました。70〜80年代は仰々しいキャビネットによる偽音楽機器から、90年代のテクノオブジェクト化。そして2000年代の小型化へとその間のスピーカーキャビネットは、時として邪魔者扱いに見られているような時もありました。しかし、高忠実度再生を目指すには、また音響学的にもある程度のサイズが必要なことは当然です。
だからこそ家具の一部として、個性の一部として、情熱の一部として、そのデザインが生活空間の一部として調和させることが重要な要素なのです。フォーカルがデザインに拘わる大きな設定がここにあるのです。特に、Aria 900シリーズは、存在感あるシンプルな佇まい、上質な素材、光を捕らえた時間の経過とともに見過ごすほどの柔らかいフォルムなど相反する条件のもとフランスの著名なデザインハウスへUtopiaⅢ同様「Pineau &Le Porcher」によってアート化され、家具装飾の一部として最高素材の厳選のもと芸術的フォルムの完成です。上部のガラスは美的と強度のため、前面バッフルのレザー調は吸収と音響的回折のため、そして軽量アルミニウム台座は基本ベースのために採用。そして、不必要な描写を排除するためその存在を感じさせないよう研磨されたソリッドなメタルリングは、バスとミッドレンジドライバーに装着。ツィーター部は拡散性能を向上させることを優先し、黒の艶消し塗装されたウェーブガイドを搭載し、グリルは磁石脱着式です。これは新素材FLAXコーンの素材感覚を最高の形で生かすために独特の総合デザイン化された傑作です。

音楽シーンを醸し出す流麗なシルエット、これがヨーロッパ文化の真骨頂です。

 

優れたダイヤフラム素材、「FLAX」

豊かな音楽性と余韻。
そのディテールはFLAXの先にある――

コアの材料に何が理想か?
フォーカル社は、他社から供給されるユニットを装着してシステム化するメーカーではなく、過去有名メーカーがそうであったように、30年以上にわたり社の伝統であるドライブユニットの開発をメインテーマとして位置づけ、ユニット振動板の革新的新素材の可能性を探究し続けてきました。この間polyglass、"K2"サンドイッチ、 "W"サンドイッチ、ケブラー、チタン、Tioxid、ベリリウム、アルミニウム、マグネシウムなど、用いられてきた素材は多岐にわたっています。
各ドライブユニットはシステムの基盤であり、その中心的役割のダイヤフラムは、空気分子を逃さず忠実に移動させるトランスデューサーのインターフェイスとして最も重要なパーツです。
材料固有の資質を考えて、理想的なダイヤフラムは下記の矛盾した3要件を満たさなければなりません。
(1) 俊敏な動作(加減速)をさせるため軽量であること。
(2) 激しいピストン駆動をするため剛性が高いこと。 
(3) 材質そのものの固有の音の色付けを無くすため高い減衰特性(ダンピング)が必要であること。
フォーカルはこの条件に充分に応えるため、長年の材料研究にもとづき単一素材を含めその可能性の追求とあらゆる研究を重ね技術革新に取り組んできました。
最新の素材技術の進歩による複合材料と、自然材料を組み合わせた「ハイブリット材料」は、これ以上の適格条件をとらえた素材は他に類を見ないほど未到のまったく新しい次元であり、「至高」という言葉に相応しい“大発見”です。
オーディオ界に歴史を刻む新たな革命―― それが「FLAX」です。
それはガラス繊維の極薄膜を用いたフォーカルのお家芸である"W"サンドイッチ構造によって剛性を制御(コントロール)するという最良の方法により、さらに広い可能性を生み出しました。
FLAXは亜麻の一種で、機械的に減衰させるコア材として最も適していることを研究データから見い出し、成型プロセスにおいても自動化できる不織繊維として早くから着目し、この点についても成功しました。
フランスのFLAXは古くから世界でも最高と言われています。植物特有の組成から、内部にダイヤフラムの材料構造として必要な十分な減衰特性を有し、質量においても中空であるためガラス繊維の1/2の軽さと低密度であり、繊維質であることから高張力で60GPaまでの弾力(ヤング)率を有する好適材料であることに着目。スピーカーの必要な3つの要件を満たすサンドイッチ材料のコアとして天然繊維と複合材を組み合わせるという、この分野で予期しなかった画期的なできごとに遭遇しました。
そしてフォーカルは、この間に開発した何百種という他の素材と長年用いられてきた複合素材とを組み合わせ、比較試聴を繰り返し実施。研究・実験を重ねた結果、FLAXをコアとしたグラスファイバースキン・サンドイッチ構造の複合ソリューションにより、低質量で高い内部ダンピングを備えながら、高速度の運動に耐える高い曲げ剛性の確保を可能とし、非常に調和のとれた方法でこれ以上ない理想のダイヤフラムを生み出しました。

―― 5年の歳月、その研究成果がついに実る ――

 

スペック

スペック比較表
モデルAria 926
型式 3ウェイ/フロアスタンディング/バスレフ型
ドライブユニット 2.5cm Al / Mg TNFインバーテッドドームツィーター
16.5cm Flax ミッドレンジ
16.5cm×2 Flax ウーファー
周波数特性(±3dB)45Hz–28kHz
低域再生能力(-6dB)37Hz
出力音圧レベル(2.83v/1m)91.5dB
定格インピーダンス
クロスオーバー周波数290Hz/2,400Hz
推奨パワーアンプ出力40 〜 250W
寸法(W×H×D)294×1,035×371mm
重量(1台)25kg
JANコード

NOYER(ノワイエ): 4546063304236
Black High Gloss(ブラック・ハイグロス): 4546063304212
White High Gloss(ホワイト・ハイグロス): 4546063304243